2016年7月24日日曜日

退職したこと

今更だが、2016年1月末をもって退職し、2月から新しい会社で働いている。
退職(転職)なんて人生でもそう頻繁にすることでもないと思うので、チラシの裏にでも書いておきたかった。できればこれっきりにしたい。

働いていたのは、大手のメーカー。
2012年4月から院卒新卒で入社して、3年と9ヶ月お世話になったことになる。
飽き性の僕にしては、長くいたと思う。

辞めた理由についてはいろいろあるけれど、自分のやっている業務にさっぱりモチベーションが上がらず、最後までそれを覆すような出来事が起きなかった。
むしろ下がっていく出来事が多々起きて、会社の状況と自分の辞めたい気持ちのタイミングががっちり合ったので辞めない理由はなかったって感じ。

一緒に働いていた人とは、音楽性の違いを感じることはあれど、それが原因で衝突が起こるようなことはなく、人間関係については恵まれていた。
会社全体として、のほほんのんびりした人が多く、ずっとぬるま湯に浸かっていた感じ。今思えば、出世もしていたしお給料も悪くなく、会社の立地やオフィス環境も含めて居心地は良かった。

辞めるきっかけを作ったのは、3年目研修だったんだと思う。
3年目の同期集めて、「キミら最近どう?これから中堅社員になるに向けてどうする?」みたいなのを講師からのご講義を受けながら考えるやつ。大きな企業ならどこでもやっていると思う。
そこで、「尊敬できる先輩」みたいなことを講師から聞かれたときに、僕だけ「いません」って答えた。そん時に、「ん〜この状況はいくない」って思ったのが、辞めることを考えたきっかけの一つ。

僕がいた部署はポンコツ上司を、働き盛りの中堅社員が支えるっていう部署。
この部署の元で、尊敬して「あの人みたいになりたい」って思える人には出会えなかった。仕事はできる先輩たちだったが、いずれ自分があのポンコツを支える役回りになるのが嫌だった。
少なくとも、ここに居続けてもどうにもならないし、何者にもなれないどころか、なりたくもない何かになってしまいそうな感じ。

二流大学を出て決して優秀ではない僕が、部署においては優秀な側であったことは全く嬉しいことじゃなかったし、この人には一生かかっても追いつけないと思える人が失礼ながら周りにいなかった。
会社全体を見ればきっといたのだろうが、割合として少なすぎるのと、そういう人がきちんと評価されているようには見えなかったので、会社に残る理由にはならなかった。

あと、業務についてもさっぱりモチベーションが上がらなかった。
意義のある業務内容で、やりがいがあればまだ働いていたかもしれない。
会社内では必要だし、なければ業務が破綻してしまうような役回りの部署だったが、同業他社に同じ役回りの部署が存在するかどうかは疑問符がつく。
それを良しとしている会社にもあきれていた。
世間一般で言われる大企業病ってやつは、ほぼ当てはまるんだと思う。

じゃあ自分が会社のために!なんて愛社精神は持ち合わせていないし、そこまでの行動力とやる気もない。
「でもそんなに問題になっているわけでもないし、悪いところじゃないでしょ?」って言われればそうなんだけど、それですべてを良しとしてしまう風潮が良くなかったのかもしれない。

その後、分社化とかいろいろなタイミングが重なって辞めた。
銀杏農家になりたい。

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